写真業界では、異色の経歴
幼い頃から「写真」には、ふれていたが物心ついたころには、医学の道を目指していた。
しかし、受験・浪人生活を経て、もっと広い範囲で「健康で豊かな人生を送れるように…」そういう事に貢献できるような仕事に就きたいと思い大手食品メーカーへ天然食材の調味料や原料を提案する食品会社に入社。
そこで、製造工場の現場を経験後、営業職に就く。
お取引先様の社長や担当者の方々にもとてもよくして頂き、充実した仕事・生活を送っていた。
月1回の社員300人が集まる会社の全体会議で全国で12.3人の自分たち営業が工場を含め、関連部署の方々に支えてもらっているのに、売上という形でしか恩返しができないという月日に何か矛盾を感じていた。
当時、工場時代にとてもかわいがっていただいた準社員の方々は、年配の方々が多かった。その準社員の方々が会議で会うたびに1人・また1人と減っていった。
「あぁ・・・もっと記念になるものを残しておけばよかったな。歴史を目に見える形で残せばよかったな・・・」としみじみ感じていた。
数年後、実家の東京・麻布に戻り、より身近な位置で写真というものにふれはじめた。
しかし、なかなか素直には、その道にはいれず、飲食店をはじめる。
飲食店でも多くのお客様やお取引先様、業界のオーナー様と交流をもたせていただき、
楽しく毎日を送ることができたが何か満たされないまま約10年が過ぎた・・・。
仕事に追われ、毎日を過ごすオーナー達。
出来上がった料理、そこに至るまでのスタッフやアルバイトの試行錯誤や努力
食べ終わった後の料理やお客様の表情・・・
それらを見ていくうちに・・・やはり、その瞬間や過程・歴史をなにかかたちで残したいとあらためて思いはじめた・・。
そう・・・「写真」である・・・。
2010年6月・・・写真の世界に入る。
そこでも、飲食業界をはじめ様々な写真業界とは異なる業界との交流をもち、
創業100年を迎える「麻布・松尾寫眞舘」を更なる企業体へとしていくべき奮闘中である・・・。